タイ株。TRUEの株価が安くなっている
タイに住んでいると、不景気なニュースがけっこうありまして、あまり株を買う気にはなれないのですが、 通信会社のTRUEが気になります。
TRUEの5年チャート(2015年1月~2020年1月)。
株価がずるずると下がっています。
通信会社のビジネスモデルは頑強です。電話とインターネットは一度持つと止めることができない不可逆的なものですし、 また他社に切り替えるのが面倒な怠惰な消費者によって、一度契約をすると継続的にサービスを売ることができます。
何より、私自身が家ではTRUEのインターネットを利用しており、 2019年12月になぜか100バーツの値上げがあったのですが、そのまま使用しています。
部屋で契約しているTRUEのインターネットが、今月から100Bぐらい値上げされている。お知らせとかまったく来ないから何があったのかわからない。初めからこんな契約やったやろか?覚えてそうなもんやけど。
— Mao (@Mao_kwb) December 23, 2019
株価が下がっているのだから安くなっているのだろうとPERを確認したところ、56倍程度です。 利益が全然出ていないので、PERでは安いのかどうか判断できません。
そこで、売上と時価総額を比較してみることにします。
2018年1月~12月のTRUEの売上は、約1,627億バーツ。
TRUEの時価総額は、約1,381億バーツ。
時価総額 ÷ 売上= 0.85。
うーん、安い。
ただし、2019年1月~9月の売上は、約1,032億バーツなので、 1期分足して計算すると、1.00です。
それでも安い。
AIS(ADVANC)は、3.70(売上約6,332億バーツ(2018年)、時価総額約1708億バーツ)。
NTT docomoは、2.11(約4兆8,408億円(2018年度)、時価総額約10兆2,525億円)。
将来、TRUEも他の通信会社と同じように利益を出せるようになれば、 今は割安ですね。
TRUEの主なビジネス
TRUEの売上がある主なビジネスは、SIMカード、インターネット、TV (スポーツ)の3つです。
TrueMove H
スマートフォンのSIMサービスです。
私はAISよりもTRUEのほうが好きなのですが、知人(タイ人)に聞いてみたところ、バンコク以外の都市部では、AISのほうが良いとのこと。TUREだと繋がらないことが多いそうです。
TrueOnline
家庭用などのインターネットサービスです。私はTrueOnlineを契約しています。 月額640バーツほどです。スピードは十分です。
TrueVisions
Trueテレビです。日常的には、店でサッカーやゴルフが放映されているのを見かけます。2018FIFAワールドカップのときは、私も利用しました。
TRUEのサブスクリプションによる売上推移
サブスクリプションによる売上は詳細が載せられています。
リーマンショック時の売上と時価総額の比率
気になったので、2008年末の売上と時価総額の比率を調べてみました。
比率を計算したら、0.11。
数字が低すぎて、正しいのか不安です。計算には期中平均株数を使用しているので概算になるのはわかっているのですが、それにしても低すぎです。間違っていたら、教えてください。計算に使用した数字は下記です。
2008年末の株価は1.8バーツ(2008 Investor Bulletin TRUE)。
平均株数は、3,803.84百万株(2008 Financial Statement TRUE)。
よって、時価総額は、1.8 x 3,803.84百万株 = 約68億バーツ
売上は、約612億バーツ(2008 Investor Bulletin TRUE)。