パタヤでは代わり映えしないこと
パタヤは楽しいです。どれぐらい楽しいかというと、パタヤに旅行をしたことがきっかけで、多くの男性の人生を一変させてしまったほどです。それほど強烈なのです。
今まで生きて培った価値観はガラガラと崩れ、足をつけていた地もガラガラと崩れ、そのまま落ちていく落ちていく。落ちていく恐さはあれども、底は見えず、そのうち感じるようになります、浮遊感。まるで天国にいるみたい、ふわふわフワフワ。ついに落下が止まったのか、いや、落ちるスピードが重力を振り切りました。こうなってからが本番です。パタヤライフの始まりです。
お金があなたの命綱。地面はどこにあるのやら。お金が尽きたら底に到着。そこは人生の終着。本当に死にます。パタヤは自殺者が多いのです。 パタヤで試される自制心。女の子に生死を懸ける。パタヤの信者は死んじゃうの?
出典:「このような人はパタヤに滞在すると人生が破綻する」より
のんびり屋さんとカイト
「やっぱりそうだったのか」
2019年10月から、セミリタイアブロガーであるのんびり屋さんのブログとTwitter更新が突然途絶えました。パタヤにハマって貯金が尽きたのんびり屋さんが仕事を始めるというブログ読者が食いついて離さない展開が始まる直前です。
どうやら、のんびり屋さんとタイの夜遊びアカウントのカイトが同一人物であると特定されたようです。
私としては、「やっぱりそうだったのか」という感想です。それは、私が偶然、例の夜遊びブログが立ち上がった直後を見ていたからです(以下、記憶間違いがあったらすみません)。
昔の話です。ブログで稼ぐことが1つのムーブになっていたときで、イケハヤさんも普通の記事を書いていたころでした。
ある女性のブログで、1カ月で20万円稼いでいる方法が公開されており、それはブログを200個ぐらい立ち上げて1000円ずつ稼ぐというものだったのですが、その記事にのんびり屋さんのコメントがありました。
そこから、未来は少しずつ変化していきます。
夜遊びブログが2つ公開されました。1つはカイトの「夜遊び80% 観光20%」、もう1つは「タイの夜遊びを極める」というタイトルです。2つのブログには異なるアイコンが使用されていましたが、ブログ構成や文章が近似しており、何より「参考にしているブログ」と称してそれぞれからのんびり屋さんのブログ1つだけを紹介していたこと、少し前にのんびり屋さんが初めてタイ旅行をしていたことから、タイの夜遊びにハマり、20万円稼げるブログ記事に影響を受けて複数のブログを立ち上げたことを推測していました。
実際に、のんびり屋さんとカイトの行動はシンクロしていました。
乖離する2人
それから数年後、あるタイ夜遊びアカウントが話題になっていました。「夜遊び80% 観光20%」のカイトでした。ペイバーした女性の裸の写真をブログで公開していることが問題視されていました(さすがにいろいろな人から言われたらしく、いつの間にかモザイクがかかっていました)。そのあともパタヤで浮かれすぎているのか危ないことをしていました。
カイトの行動がエスカレートしていくなかで、私は徐々にのんびり屋さんとは同一人物では「ない」可能性も考え始めました。
1つ目は、のんびり屋さんの真面目度もエスカレートしていき、シンクロ率が低下していったこと。
2つ目は、あれだけ似ているブログ記事なのに、まったく誰からも指摘されていないこと。
3つ目は、のんびり屋さんと面識がある人(今はブロック中)から、全否定されたことです。その人からオフ会の誘いが来て会ったとき、のんびり屋さんとカイトが同一人物であると伝えたところ、「ありえない、のんびり屋さんはそんな人ではない」と一蹴されました。
モヤモヤした感じがずっと残っていたのですが、2019年の夏、googleアカウントが決め手となり、特定されたようです。
リアルタイムに夜遊びで落ちていった
すごい勢いで貯金がなくなっていき、最後には「借りたお金を使ってパタヤで夜遊びをする」というダメ人間のそれとはっきりわかることを飄々とブログ記事に綴るのんびり屋さんは、他に類を見ないセミリタイアブロガーでした。
一方では真面目キャラ、もう一方では夜遊びキャラを使い分けながらそれぞれのブログで知名度が高くなったのんびり屋さんとカイトは、ブログのPV(Page View)という電子的なドラッグとパタヤのPB(Pay Bar)という奈落的なドラッグが生み出したジキルとハイドのようでした。
借金を抱えて過ごしたパタヤの地で、のんびり屋さんとカイトはそれぞれ何を思ったのでしょうか。