タイで就職した知人が1年を経たずして会社を辞めることになった

タイで就職して働いても、結局数年で日本に帰る人が多いというのはよく聞きますし、なんら珍しいことではないのでしょう。タイで就職した知人もその軌跡をたどりました。

 

知人が上司に辞職の意を伝えたと関係者から聞いたとき、それでも驚きました。外から見ている分には、会社を辞める兆候がまったく見られなかったからです。会話のなかでは、「数年後に〇〇に引っ越しするつもりです」「数年後の業務上の〇〇が不安なんですよね」といったように、今の会社に数年後もいることを前提とした将来の話がよくされていました。

 

私よりも長くタイで働くのだろうな、なんて考えていました。

 

タイで働きたい人

 

知人はやる気に溢れていました。聞くところによれば、仕事中はどんどん質問をしていたようです。

 

また、毎週の日曜日にはタイ語の語学学校に通っていました。タイ語で行われる会議などをすべて理解できるようになりたいと言っていました。

 

そして、朝早く起きたり、また仕事終わりにカフェに行って、本を読んでいたようです。話をしたときにホリエモンの話が出てきたので、自己啓発とか仕事術の類の本を読んでいたのでしょう。

 

そんな感じで前に前に進んでいた知人でしたが、ある日ポキっと心が折れるようなことがあったのでしょう。原動力をやる気に頼っている場合、存外に脆いものです。 

 

タイで働きたいという人は、どこか理想を持っていて、タイに来てから現実を知って日本に帰るなんてことをよく聞きます。やる気に溢れた知人を見て、最近ではそんなこともないのだと思っていました。

 

でも、やっぱり1年も経たずして辞めるのを見て、案外そんなものかと認識しました。

 

サラリーマン脳になった

 

知人が会社を辞めたあと、タイで仕事を続けるのか日本に帰るのかはまだ知らないのですが、お金はなさそうなので転職をするのだと思います。

 

転職ですか。私はもうしたくないですね。フルで働くのは今の会社で最後のつもりです。変化を受け入れるのが面倒です。サラリーマン脳になりました。

 

20代のころは、自分で決めた「会社を辞める」という目標に向かって進んでいた自覚がありますが、最近ではダラダラ過ごすことが増えました。楽しみは、好きなゲームとマンガが発売されたとき、あとは旅行をしているときです。

 

サラリーマンを続けるコツは、意識的にラクをすることでしょうか。いつも自分を追い込んでいたら走り続けられません。

 

変人だと言われ続けてきましたが、最近では周りの人と変わらないと思うことが増えてきました。歳をとったというのもあるでしょうけど、他と違う目標がないから、変人さがなくなったのだと思います。順応しているということでしょう。