セミリタイア企業の紹介その2【ニッケ(3201)】。利益の60%を不動産事業で稼ぐ毛織物メーカー
私は、配当金収入や不動産の賃貸収入が多い利益構造の企業を、
セミリタイア企業
と名づけました。
本日は、ニッケ(3201)を紹介します。
企業概要
日本毛織株式会社、証券コード3201。設立は1896年。
大阪府大阪市中央区に本社を置く毛織物メーカー。2008年7月、毛織物メーカーから事業複合体への変革を進めるのに伴い「ニッケ」が通称社名となった。
利益構造
企業概要に記したように、ニッケは事業複合体への変革を勧めており、
2014年11月の有価証券報告書では、「衣料繊維事業」、「産業機材事業」、「人とみらい開発事業」、「コンシューマー事業」の4部門にセグメントが分かれています。
このうち、「人とみらい開発事業」がいわゆる不動産事業にあたります。
セグメント利益を不動産事業とそれ以外にわけて、グラフを書いてみました。
不動産事業が圧倒的に稼いでいることがわかります。
率にすると、50%〜72%です。
バリュエーション
Yahooファイナンスより、ニッケ(3201)のバリュエーションを見てみます。
15年2月9日終値です。
株価 : 785円
配当利回り : 2.29%(年間18円)
PER : 14.87倍
PBR : 0.76倍
優待 : あり。保有株数に応じて、自社製品の割引優待券。
これだけ不動産事業から収入を得ていると、
REITの代わりに投資を検討することもできます。
(私はREITへ投資したことはありませんが)
ニッケの場合、現預金や有価証券、土地や賃貸不動産の莫大な含み益がおまけでついてきます。含み益などは、絵に描いた餅になる場合が多いですけどね。