セミリタイア企業の紹介その4【片倉工業(3001)】。かつては富岡製糸場を操業していた絹糸の老舗企業

私は、配当金収入や不動産の賃貸収入が多い利益構造の企業を、  

 

セミリタイア企業

 

と名づけました。

 

 

本日は、片倉工業(3001)を紹介します。

 

 

企業概要

 

片倉工業株式会社、証券コード3001。設立は、1920年。

東京都中央区に本社を置くショッピングセンター等の不動産運営・賃貸、自動車部品等の機械製造販売、繊維製品の製造販売を行う。

 

 

利益構造

 

かつては絹糸の製造を行っており、富岡製糸場を操業していました。

富岡製糸場は社会の教科書にも出てきますね。

 

現在では、自動車部品を作ったり、子会社が蚕由来のビタミンB2製剤を製造販売しています。セグメントは、「不動産開発事業」、「繊維事業」、「医薬品事業」、「機械関連事業」、「その他」に分かれています。

 

セグメント利益を不動産開発事業とそれ以外に分けて、見てみましょう。

 

 不動産開発事業が圧倒的に稼いでいますね。

 

 

バリュエーション

 

Yahooファイナンスより、ニッケ(3201)のバリュエーションを見てみます。

15年2月10日終値です。

 

株価 : 1,153円

配当利回り : 0.87%(年間10円)

PER : 135.17倍

PBR : 0.74倍

優待 : あり。保有株数に応じて自社製品。長期保有による優待ランクアップあり。

 

もはや不動産会社であり、REITの代わりに投資できますね。

問題点は、配当利回りが低いことです。

 

PERは高いですが、平成26年の有価証券報告書を見ると、

 

現金同等物27,818百万円 + 投資有価証券33,660百万円 ー 負債合計55、817百万円 = 5,661百万円

 

と多くの資産を持っており、さらに年間2,000百万円を稼ぎだす賃貸不動産を保有しています。

 

時価総額は、40,603百万円。

 

保有資産が注目されているようですね。