無職に燃え尽きた。ストーリーとしての無職生活

2017年12月半ばから働きます。2015年9月末から働いてなかったので、フラフラ生活は2年2ヶ月で終了となります。 知人からは、「一度無職生活をしていると、また戻りたくなるよ」なんて言われています。その通りかもしれません。ただ、新卒入社のときと大きく違うことは、今の時点では会社を辞めるつもりはないということです。働き続けられるのであれば、働き続けたいと思っています。 私は変わり者なので、入社前の大学生のときから、お金を貯めて会社を辞めるということを周りに公言していました。 最初の入り口がまったく違うので、今回の会社では数年後にどのようになっているのかまだわかりません。やっぱり辞めたくなっているかもしれません。 とりあえず、無職についてつらつらと。 無職とは楽しい生活ではあらず こんなことあらためて書く必要もないぐらい、巷で広まっている言葉です。実際に無職生活を体験したことがないサラリーマン一筋の人でも、さもそんなことはわかりきっているといったように言ってくるでしょう。「ラク」と「楽しい」は違うと。あー寒い寒い。 私たちはラクな道を選んでしまいがちですが、実際には何らかの刺激がないと楽しく感じることができません。会社を辞めた直後では、無職生活自体が刺激となってバラ色の人生を歩めるのですが、それにもいずれ慣れてきます。そのときに、虚無感があります。私は日本で無職生活をしていて、死にたくなりました。 日本で無職生活をしていると死にたくなってくる 無職生活をしている人たちは、楽しそうに見えるのですが、マイナス面を書かないようにしているのか、はたまたプラス面しか感じていないか、どちらであるのかはわかりません。楽しさばかりなら、無職の才能があります。無職界のイチロー。 とは言っても、別にサラリーマン生活が楽しい人生だとは思っていません。私は日本で中途の就職活動をして、面接に向かう途中の電車で働く気持ちを失いました。ですから、日本で働くことを諦めて、大好きなタイで就職することにしました。。過去に海外で2年間働いた経験があり、日本で働くよりも遥かに楽しかったからです。無事に就職先も決まり、前職よりも楽しみながらサラリーマン人生を歩めると思っています。ですから、なんだかんだで辞めてよかったです。 好きなときに寝られる生活 私は、毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きるということができません。夜に布団のなかに入っても、数時間寝られないなんてことがざらにあります。そのせいで睡眠不足になり、サラリーマンのときは会議中にすごく眠くなるときがありました。会議中に睡魔に襲われたときに起きていなければならないのは、地獄でした。 「会社を辞めたら、日中でも好きなときに寝られて幸せだな」 こんなふうに考えていました。 無職になって会社という縛りがなくなると、生活リズムはさらに乱れました。好きなときに寝られる生活は幸せなのですが、生活リズムが崩れると起きている時間にもなんだか体がだるくなり、正直キツくなってきます。身体だけでなく、精神も蝕まれました。 結局、睡眠薬を飲む生活に落ち着きました。薬に頼っているので、長期的にはまた何らかの問題が出てくるかもしれませんが、今のところは、生活が快適になりました。 学生時代の知人に会いにくい 特に先輩後輩の関係にあたる人々には非常に会いにくいです。引け目を感じます。無職生活においては、学生時代の友人がいないことはデメリットよりもメリットのほうが大きいです。 先輩後輩に会わなければよいなんて言われそうですが、結婚式や葬式で会うんですよね。 ここで、「結婚式や葬式には行かなければ良い」と言う人は、仲の良い友人がいない人でしょうし、「私は引け目はまったく感じない」という言う人は、価値観が日本人のそれとはまったく違うので、友人は変人か、やっぱり友人はいないでしょう。 さすがに孤独だと精神的に厳しくなったりもするでしょうから、ブログをやるなりして、同じような価値観の人や理解を示してくれる知人を増やすのが良いと思います。 ストーリーとしての無職生活 先ほどにも書きましたが、別にサラリーマン人生が楽しい人生だとは思っていません。働きたくないのに周りに流されて働き続けるのは不幸です。そして、最も不幸なのは、やりたいことがあるのに我慢して働き続けることです。 「自分の過去は正当化」「嫌なことは忘れやすい」という2つの理由から、やらなくて後悔するのはやって後悔するのより2倍のインパクトがあるそうです。会社勤めが弊害になっているのであれば、無職になるのは全然ありです。 また、働きたくないという思いだけで無職生活を送るのは長期的には心許ないです。そこで、サラリーマン生活で被った苦しみや無職の素晴らしさなどを明文化して、自分はいかに働きたくないかという確固たるストーリーを作り上げることができれば、岩をも砕く信念を持って無職生活を送れることでしょう。 無職でい続けるために必要なものは、頑強な資産ではなく、頑強なストーリーなのです。