タイで現地採用として働くために就職活動をして思ったこと

タイで現地採用として働くために就職活動をしました。そのことについてつらつらと。 給料の昇給率 日本で働くことと天秤にかけたとき、だいたい手取りで7万B以上あれば、間違いなくタイのほうが生活の満足度が高いと思って就職活動を始めました。手取りで7万Bは現地採用として高い部類に入ります(現地で働いているタイ人の3倍程度の給料)。また、昨今の円安効果もあり、私が日本で働くのとさほど変わらない給料となります。 面接を受けているなかで気になったのは給料の昇給率です。もとが高いと昇給率は低くなり、10年働いてもそんなに変わらないということを、面接官の方から説明を受けました(もちろん企業によります)。 毎年3,000Bぐらい昇給すればいいと思っていたのですが、それは世間知らずだったようです。 長期的に働けるかどうか全然わからないので、「そこまで昇給率を気にするべきなのか?」ということはあるのですが、今は「〇〇円貯めて会社を絶対に辞めてやる!」という昔のようなモチベーションはなく、働き続けられるのであれば働きたいと思っているので、長期的にも考えておいたほうが良いのかと思いました。 大企業より中小企業のほうが狙い目 タイの現地採用で就職活動をしようと思ったきっかけの1つが、紹介された求人企業のなかに、時価総額数千億円〜数兆円といった大企業が含まれていたことが挙げられます。 実際にそれらの大企業の面接を受けましたが、大企業は海外赴任のシステムが出来上がっており、現地採用と駐在員との間には超えられない壁がありました。給料の額面だけでいえば現地採用のほうが高くなることもあるのですが、駐在員は福利厚生が素晴らしく、税金面においても有利であるため、手取り額がまったく違います。さらに、大企業は人材獲得能力が高いので、現地採用の給料はしぶいです。上を目指すなら、中小企業のほうが良いと思いました。 他のブログで、外資やローカル企業のほうが良いとありましたが、なるほどといった感じです。 車が欲しくなる 今まで生きてきて、車が欲しくなったことは一度もありません。ずっと会社を辞めるつもりだったので、ランニングコストが高い車は敵というぐらいにみなしていました。身動きが取りにくくなります。 しかれども、今回タイで就職活動をするにあたり色々な場所に出かけたのですが、さすがの私でも車が欲しくなりました。住居も会社もバンコクの中心部にあるなら必要ないですけど、ちょっと離れると不便です。 私は、車の運転が下手です。駐車場に車を停めるという技術面の他に、あのような単調な作業が続くとどうしても気が緩んでしまうというメンタル面も含めて下手です。一応ゴールド免許なのですが、人を轢きそうになったことはあります。 紹介される求人にむやみやたらに応募して失敗した 転職サイトに登録すると、希望職種以外の求人も紹介されます。「とりあえず話を聞いてみるだけでもいいんじゃないですか?」なんて言われて、私もその通りだと思って応募してみたのですが、ちょっと浅はかでした。 希望職種で面接がどうしても決まらない場合は仕方がないですが、面接までいける場合はわざわざ興味があまりない職種に応募しないほうが良いと思います。 企業が遠方にある場合、面接に行くのはかなり面倒です。工業団地ですと公共バスもありませんので、タクシー移動となります。面接が終わるまで待っていてもらう必要があり(電話で呼び出してもよいですが)、そこでさらにお金を請求されます。時間もお金も体力も奪われます。前日に、とてもキャンセルしたい気分になりました。 また、面接では「どうして職種を変えたいと思ったのですか?」なんて聞かれます。正直かなり困ります。日本語だとまだごまかると思いますが、これを英語で聞かれまして、もうはっきりと「第一希望ではありません」と言ってしまいました。事前に考えておくべき問題なのでしょうけど、そもそも志望度が低い企業のことを考えること自体、非常に億劫です。 参考にしたブログ 現地採用の就職活動をするにあたり、このブログが非常に参考になりました。 タイで現地採用として働きたい人のために 私は全部読みました。特に有用であった記事を抜粋しておきます。 タイ製造業のハイクラ現地採用の例 (タイローカル、外資系、日系企業) 人材募集情報へのアクセスと応募方法 (前編) 人材募集情報へのアクセスと応募方法 (後編) タイ駐在員になるためには 最後に、タイ駐在について書きます。先日、タイ駐在の内定がほぼ確定しました。日本での勤務は僅かですぐにタイ赴任が始まるという、かなりレアな求人です。駐在員候補として採用された場合でもすぐにタイで働けないことは数多くあります。現地採用で就職活動をしていた理由の1つは、タイですぐに働きたかったからなので、良かったです(日本勤務を数年間することに耐えられる自信がありません)。 タイ駐在の内定がほぼ確定。やっぴー。 — Mao (@Mao_kwb) 2017年11月2日 狭い狭い個人的な経験からすれば、最終的には「運」だと思っています。それは、企業がタイ駐在の求人を出しているタイミングに加えて、前職の仕事内容が海外関係でなければ難しいからです。大学4年生で就活をしているときからタイ駐在を狙うなんてあまり聞かないので、新卒入社で海外関係の部署に配属される運も必要です。経理などですと、正直かなり難しいと思います。 駐在先をタイだけに絞らずに、中国や台湾、ベトナムなどにも広げると求人はぐっと増えます。