語学勉強で最適な復習のタイミングとは?『脳が認める勉強法』を読んで

 

今は英語、タイ語、ビルマ語の3ヶ国語を同時に勉強しています。本日は語学の勉強方法についてつらつら書きます。

 

復習のタイミング

 

エビングハウスの忘却曲線は有名だと思います。新しいことを覚えても翌日には74%忘れてしまうのはなんとも悲しいことですが仕方がないです。

 

さて、私は今まで復習のタイミングを考えずに勉強していました。たとえば、参考書なら最後までいったん終わらせてまた最初から復習するという簡単な方法をとっていたんですね。しかし、今回3ヶ国語を同時に勉強するにあたり、従来の方法では限界を感じたので復習のタイミングを下記のようにしました。

 

1日目:新しいことを勉強

2日目:復習

9日目(前回の復習から1週間後):復習

39日目(前回の復習から1ヶ月後):復習

 

勉強の効率はこの方が良いです。

 

今までこの勉強方法を取り入れなかった理由は、復習をするスケジュール管理が面倒なこと、あとスケジュールに遅れが発生すると復習要項がどんどん溜まっていくのでいつか破綻すると思ったからです。

 

今のところ手応えは感じています。仕事をしていない今だからこそできることなんですよね。まぁ、のちにできなくなる可能性は大いにあります。1ヶ月後の予定とかわかりませんからね。

 

 

『脳が認める勉強法』の書評

 

最近、語学勉強に活かせることがあると思って『脳が認める勉強法 』という本を読みました。以下、気になったことについてです。

 

学習時間の分散

 

2時間続けて勉強するよりも、1時間を2回勉強したほうが効果が高くなるそうです。私はそもそも集中力が続かないので分散学習するしかなかったのですが、知らずのうちに良い方法で勉強していたみたいです。本文中より、

 

外国語の語彙や科学の定義など、事実に関する情報を習得して記憶にとどめたいなら、最初に勉強した1,2日後に復習し、その次は1週間後、その次は1ヶ月後に復習するのが最適だ。1ヶ月を過ぎると、復習する間隔は更に長くなる。

 

という文章がありました。 

 

ただし、世の中には短期間で脅威の集中力を発揮してぐんぐん成長する人がいるのも事実で、私はその人たちのことが気になっています。ホリエモンは「寝食を忘れて没頭する」と言っていましたし、バフェットとビルゲイツは成功する秘訣を聞かれて「集中力だ!」とハモったとか。時間にフォーカスした1万時間の法則というのも有名です。

 

まぁ、集中力が続かない私にとっては分散学習をするしかないですね。

 

 

勉強の環境は変えたほうが記憶に定着する

 

記憶に定着させる方法についてです。

 

ただし、脳はすべてのことを保存しており、思い出せないのはただその情報を検索できないだけらしいので、「記憶に定着」という日本語に違和感を感じますが、言いたいことは伝わっていると思います。思い出しやすくする方法と言い換えればよいでしょうかね。

 

保存した情報を思い出すためには検索力を上げる必要があり、その検索のとっかかりとして勉強していたときに感じた感覚(触覚、嗅覚、視覚、聴覚、味覚)も有効です。ということで、勉強する場所や状況を変えることによってとっかかりが増えるので検索力が高まるようです。

 

ちょっとこの考え方には弱点があると思ってまして、上達するためには自発的な継続力(まったく成長しないサラリーマンを想像したら自発性の重要性に気づくと思います)が一番大事だと思っています。そして、継続するための方法(習慣化)としてトリガーを決めるというものがあり、確か『スイッチ! 』で紹介されていたと思います。

 

勉強の環境を変えたほうが記憶に定着するというのは脳科学的には正しいのでしょうが、私たちが怠惰で継続力がないことを考えると、勉強の環境を決めて自分のヤル気にスイッチを入れることはかなりメリットがあると思っています(ちなみに、私はカフェに行くことを勉強のトリガーにしています)。

 

勉強する時間帯、黙読、音読、タイピング、手書き、音楽を聴くなど勉強の仕方を変えることも効果があるみたいですが、勉強の習慣がない人がこれをすると失敗すると思うんですよね。

 

 

単なる反復練習は応用力が身につかない

 

これは本当に経験からその通りだと思ってまして、たんに単語を覚えるだけでは言語スキルの伸びしろが全然ないと感じています(単語の暗記は非常に大事です)。あと、1冊の参考書を繰返して行う勉強法についても疑問を感じていました。

 

単語は覚えなければなりませんが、それにこだわりすぎずに新しい文章にどんどん触れていくべきだと思っています。そうでないと読み慣れた文章では意味がわかる単語でも、新しく読む文章中ではわからないということが発生します。反復練習「だけ」では応用力がないんですよね。

 

個人的には、一度覚えた単語を違う文章・会話で理解したときに記憶として定着する感覚があります。

 

本によれば、いろいろな勉強を混ぜながらしたほうが良いみたいです。2時間勉強するのであれば、リスニング、単語暗記、精読、スピーキングなどを30分ごとに行うということですね。あと、勉強の題材を変えたりとかですね。

 

語学において歌は勉強しなくていいという考えを見たことがあるのですが、これは間違っているようです。今はセサミストリートのディクテーションを行っているのですが、歌の部分もしっかり書くことにしています。

 

 

睡眠とは学習である

 

夜の睡眠はもちろん、昼寝も有効です。

 

午前中に勉強し、夕方にテストを受ける場合、1時間の昼寝をした人のほうが、テストの成績が30%前後高いのだ。1時間か1時間半の昼寝をすると、8時間睡眠で偉える学習の強化に近い効果が表れている。

 

生活リズムに1時間の昼寝を加えることは、大いに価値があると思います。