結婚式のスピーチで緊張しない方法とコツ -友人代表スピーチを終えて

 

先日、友人の結婚式に参加して友人代表スピーチをしてきました。

 

 

スピーチは大成功、絶賛されました。

 

  

友人曰く、「スピーチでこんなにウケているのを見たことがない!」とのこと。

 

 

今回結婚した友人は、20年来の付き合いで私の一番の親友です。ですから、話すネタには困らなかったです。

 

 

今日は私が実際にスピーチをして考えたコツや気付きについて書きたいと思います。

 

 

まずはじめに、とても効果があるウォーミングアップを紹介します。

 

 

見知らぬ人に話しかけてからスピーチしよう

 

スピーチをする前にすると、とても効果的なウォーミングアップ。それは、、、

 

 

 

ナンパです!

 

 

 

いや、実際にはナンパというか、見知らぬ人に話しかけることでよいと思います。

 

 

見知らぬ大勢の人を前にすると緊張します。思考力は低下して、普段どおりに振る舞えなくなります。

 

これは、恐怖を感じているからです。

 

大勢の知らない人の前に立つという行為が本能に逆らっているのです。ですから、「緊張しないぞ!」といくら頭で考えても意味はありません。だって、論理ではなく遺伝子に刻み込まれたものなのですから。

 

 

そこで、スピーチの前に見知らぬ人に話しかけておき、少しでも見知らぬ人の前に立つ恐怖に慣れておくことは効果的です。

 

一番良いと思うのは、結婚式のスピーチをする前に街頭演説をすることなのですが、なかなかハードルが高いです。現実的には、5人ぐらいの見知らぬ人に話しかけるぐらいで良いと思います。

 

またその際には、スピーチをするときと同じように、自分である程度の原稿を作ってから話しかけるのがよいです。 

 

結婚式に参加している人たちは、みんなが知り合いの知り合いですから、話しかけても特に不自然さはないですし、意外な話で盛り上がれるかもしれません。

 

 

スピーチのコツ

 

それでは、私なりに考えたスピーチのコツについて書きます。

 

原稿は見ずに丸暗記して話す

 

原稿は丸暗記前提です。

 

たとえば、ピアノでは暗譜(楽譜を覚えること)するだけで音色が変わります。頭のなかに曲全体のイメージが出来上がりますし、また音に神経をより集中させることができるようになるからでしょう。

 

同様に、スピーチも暗記をするだけで質が上がります。話の流れを理解できますし、また、原稿を見なくて済むので、会場の人たちの状況をより把握できるようになります。

 

 

緊張していますなどの前置きは入れない

 

これは私の個人的な好き嫌いの問題なのですが、スピーチをするときに、「緊張しています」「すでに酔っています」「あまり考えていません」などといった負の前置きを言うことは好きではありません。

 

スピーチが上手くいかなかったときの保険、言い訳を一番最初に言うべきではないと思うんですよね。

 

 

スピーチの前にアルコールを飲まない

 

これも好き嫌いでしょうか?緊張をほぐすために飲む人もいますね。

 

アルコールを飲むと頭の回転が鈍るので、私は否定派です。乾杯のときも1口程度にとどめるべきかと。

 

 

「えー」「あのー」を言わない

 

話のテンポが悪くなるので、「えー」「あのー」は言わないほうがいいです。

 

これが意外に難しいです。昔、私は普段の会話から「えー」「あのー」を言わないようにしようと試みたことがあったのですが、これらを話さないように意識すると話せなくなりました。

 

「えー」「あのー」を言っている間に、次に何を話すかを考えているようです。

 

普段の会話はともかく、スピーチはすでに原稿が出来上がっているので、「えー」「あのー」を言わないことは比較的簡単だと思います。

 

 

スピーチは対話

 

今回のスピーチをして初めて気づいたのですが、スピーチはたんに自分から情報を発信する行為ではありません。スピーチは対話です。

 

当たり前のことですが、新郎新婦に「おめでとう」と言うときは新郎新婦を実際に見るべきですし、ご両家のご両親に「おめでとうございます」と言うときはご両家のご両親を見るべきです(ですから、席次は予め把握しておきましょう)。

 

また、スピーチをする人は言葉の情報を発信するのに対して、会場の方々は驚き、笑いといった感情の情報を発信します。

 

ですから、自分のペースで話すのではなく、それらの感情の情報をしっかりと受け取って話す必要があります。具体的には、「間」の時間を増減させるということです。大きな反応があったときは「間」を長くとり、小さな反応のときは「間」を短くとるということになります。

 

単調に話し続けるのでは、キャッチボールができていないことになります。

 

 

その日に引っかかったキーワードを入れて原稿を直前で修正する

 

私は原稿を予め作成して、丸暗記してスピーチに望んだわけですが、当日に原稿を修正しました。たとえば、

 

挙式のときの誓いの言葉がとても印象的だったので、「幸せな家庭を築いてください」といった結びの句に誓いの言葉のキーワードを挿入して、「◯◯で◯◯で◯◯、そんな幸せな家庭を築いてください」に変更しました。

 

また、私は締めのスピーチだったのですが、前の方のスピーチと内容が重なった部分があったので、引用をしてから自分の原稿を読み上げました。

 

結果、これはかなり効果がありました。当日に出てきたキーワードと他の方のスピーチの内容を織り交ぜながらスピーチをしていることが衝撃的だったみたいです。

 

 

最後に

 

今回は会場の雰囲気がとてもよくて、話しやすかったです。聴き手のときは、スピーチに対する反応を大きくして、話しやすい雰囲気を作ることも大事だと思いました。

 

あと、会場の方々からは私が微塵も緊張しているようには見えなかったようですが、実際は足を震えさせながらスピーチをしていました。 「うわー足震えてるよ」と思いながら、スピーチをしました。

 

 

 

親友へ。お幸せに。