文章力を向上させる2つの方法。HSK6級の中作文(书写)を独学した経験から
文章力を向上させる方法を思いついたので、
考えをまとめます。
巷に出回っている文章力を向上させる方法は、
理解はできるのですが、自分には合っていない気がしていました。
文章力を向上させるためには、
主に以下に挙げる2つのことを実践すればよいと思います。
文章をたくさん書く
文章力を向上させるために、本や新聞を読むことが推奨されていますが、
本をたくさん読むだけでは、文章力は向上しません。
なぜなら、本を読むということは、他人の考えをなぞることだからです。
そして、文章を書くということは、自分の頭の中にある考えを文字に落としこむ行為であり、この技術は、他人の考えをなぞるだけでは鍛えられません。
自分の考えを自分で書くことが必要です。
中国語の作文を独学した過去
ここで、私が中国語を勉強したことを書きます。
私は、中国語を独学で勉強しました。
とはいっても、その頃は中国に住んでいたので、中国語を勉強する環境としては最高でした。
1年半ぐらい中国語を勉強した時期に、飽きてきたから違うことを勉強したいと思い、記念にHSK6級を受けることにしました。
そのHSK6級の試験対策で悩んだのが、中作文です。
HSK6級には、1,000文字程度の中文を読んで、約400字の要約文を中国語で書くという問題があります。
最初は、勉強の仕方がわかりませんでした。
とりあえず、始めに採用した勉強方法は、
オンラインの中国語教室に申し込んで、
私が書いた中作文を添削してもらうということです。
でも、しっくりきませんでした。中作文が上達していることを、実感できませんでした。
そこで、次に採用した勉強方法が、模範解答の丸暗記です。
過去問や試験対策問題の模範解答を丸暗記していきました。
これは、手応えがありました。
暗記した文章をこねくり回して、なんとか中国語で文章を書くことができるようになりました。
名文の暗記
HSK6級の試験を受けたのは去年ですが、なぜ今さら思い出したかというと、
最近読んだ以下の斉藤孝さんの本で、暗唱が推奨されていたからです。
名文を暗唱することによって、読書力が鍛えられるとのことですが、
当然、文章力も鍛えられます。
なぜなら、「文章を書くこと」+「名文の暗記」は、
どの分野にも通用する基本的な学習のパターンだからです。
どんなことでも、
自分で実践する(=文章を書く)+上級者を模倣する(=名文の暗記)
をすれば、上達していくはずです。
私にとっては、この2つのことを並行して行うということが、一番納得できる文章力を向上させる方法です。
*音読や書写でも効果はあると思いますが、ベストは暗記だと思います。
ちなみに、下は私が使った书写の参考書です。